ヾヽ|.e〜（ l! " ）ヽ三.シ/ﾘ‐′ ゝ これからは、今までの分も含めて
>､￣｀_＞r＜_￣´_ <ﾒ||`ヽ､_ ゝ どんどん出炭してもらわんと！
7 |l工LLl⊥LLl工Lﾝ´ﾀ|ｌ::::::::|...￣ ｀`'' ‐-
＿Z..|ltゝｪェェェェェｪｪタ/.||::::::::|::::::::::::::::::::::::
／⌒l´＼￣.......::::::| ヽ､〜 ≡ ｡U u ／ｌl/|::::::::|:::::::::::::::::::::::
／ ／⌒l､._）:::::::::::::::|1 ｌｌｌ ￣｢｢￣｢｢ ｌｌ / |::::::::|:::::::::,(⌒ヽ:::
.（ u ／⌒l::::::::::::::::::::|::1 ｌｌl ｌｌl ｌl ｌｌｌ / /|::::::::|::::／(´＼ ＼
ヾヽ ／⌒l:::::::::::::::::::::|::::Vl ｌｌl ｌｌ ｌｌｌ／ 〃|::::::::|::(._,(´＼uヽ ）
ヽ u ｲ ﾉ::::::::::::::::::::::|::::::| !ﾙﾘw,／ 〃 |::::::::|::::::（ ＼ ヽ /
＿＿
／⌒ ⌒＼
／ （● ●） ＼ 三池炭鉱では、
（ __´__ | 国内最高水準となる
＼ `ー'´ ' ／ 1日1万5千トン
（ 二二二つ / と） を出炭目標とします！
| / / /
＿＿ | ￣|￣￣
＼ ￣￣￣￣￣￣￣＼
||＼ ＼
||＼||￣￣￣￣￣￣￣||￣
|| ||￣￣￣￣￣￣￣||
.|| ||
｀'i;';:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:麻;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:; ; ; " ,..r‐彡,,ヾヾlllllllllllllllllll'"´_,,ヾlllllll
.ヽ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;│;:;:;:;:;:;:;:;:ｒ''~ ,ｒ,,iirﾂ'" ~ｿ 'llllllllllllﾂ .lヾ;;; .'}lllll
ヽ、;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:.r‐''"´,.r‐彡r''"_ ""llllllli .l;;;"'i, }lllll
i ;:;:;:;:;:;:;:;:;:;.r'" ,..r‐'" " ._,x-'-､ 彡 'lllllll; / ;l }lllll
.,ｌ,..r‐''",..ｨ''"~ -ｒ'/: ｪ弋ラ-. .!!ﾂ "'y' ,lll'
＼_, rii,".,,-―-､ , ヾ==ｿ 'i ,ィ'" ｲill.:
ll,,_ ---ｯ､` l ヾ_,,ィ'' l' ; 1950年代後半は
l' `'=='"ｰ' l' ヽ ; ;; / 6〜7千トンだったので、
ヽ "l'" ..,, l ）;;; / 実に2倍近い水準となるでおじゃる。
ヽ, ｌ .,,r' ヽ ﾉ;; / ____
ヾ "'''‐- '' .,､､､_ ヽ /;;''/ "''‐r.,_
＼ │ i"''"~,ｒ''‐rﾆｯ /;''/ i
＼ ヽ^i~,,,,,ノ''"~ /;;' / .
＼ ,ｨ"__,,,rii;;ll''" ,ｨ':;' / ,i'
＼ "''''~｀ ,イ; ;;/ / .,i
＼ ,ｲ,;,; /,,,,,,,, ii'
／￣＼
| |
＼＿／
＿_|＿_
／ ノ ＼＼
／ <●> <●>＼ 仕事ばありがたかばってん、
／ ∪ （__人__） ＼ そぎゃん数字ばだいぶムリがあっと。
| ｀ ⌒´ | 現場ば疲労しとるばい、良くないことが
＼ ／ 起きんとよかが……。
／ ＼
（（（（ ﾞ､ ＿＿_ /））））
〉〉〉(ヽ / ／ /)〈〈〈
i rヽ 〉 ／ 〈 ' ヽ i
ヽ ｲ 〉 ﾉ
ヽ ﾞヽ / / /
.ヽ ヽ / / / ＿＿_
ヽ ヽ、 ､ｖ､w､,w,v, / / / ／
ヽ ／＼ ,',-――‐-､', ／ヽヽ / ／
〉' ＼ ,'/三ﾆ-ﾆ三ﾍ', ／ ....:::! !
.//:::::..... ＼ r〈 ⊆・(,, )・⊇ 〉､ ／ ....::::::::::i i /
//::::::::::::::.... ＼ ﾋl|,,_二(,,'')二 ,,|lﾝ ／ ....:::::::::::::::i i /
/'::::::::::::::::::::::.... ヽノ lヾ三三三,アl ゝ- '" ....::::::::::::::::::::::l.l 三井鉱山は従来の「精兵主義」を改め、
,'::::::::::::::::::::::::::::::/:::::::..../ lヽ二.三.二ノlヽ .....::::::::::::::::::::::::::::::} 「組夫」（下請け作業員）を大量に雇用するぞ！
i:::::::::::::::::::::::::::::/::::::::::::i::::lヾ'' ,, '' ,, /l::::i::..:::::::::ヽ:::::::::::::::::::::::::i
l:::::::::::::::::::::::::::/:::::::::::::i::::li ヽ,,, '' ／/l::::i::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::l
ヽ:::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::i::::lヽ .＼／ / l::::i:::::::::::::::::i:::::::::::::::::::::ﾉ
＼:::::::::::::::::i::::::::::::::::i::::l ヽ ／ .l::::i:::::::::::::::::i:::::::::::::::／
,, r一-- ､ ,,
／´ ｀`ヽ､
/' ＼
,;' ヽ
. ﾉ , i / ,, / |ヽ ﾞヽ
ｲ i | i ,'`メ ／/ /i .ﾄ ヽ ヽ
ﾚ| { i |/／'´ `ﾒ ／ / /| } ﾄ 1
',ｲ i r+ﾃ=ﾐメイ /／'"|´/ / ﾊ|
`､ヽ r'ﾒ, {｡;;;;'ｿ ` ' ,rz;,y'ノi〃ｲ .'
｀ﾊヾ ﾍ i'ｰ''- /｡ｼﾟｸ /'" 三井鉱山では従来、團琢磨の方針で
ﾚ',`''; i , `'' / / 鉱員の直接雇用を原則としていたため、
' i∧ﾄ i, - ,ｲ{ ./ 下請けの作業員はそれまでほとんどいなかった。
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ ﾘ |/
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ､. |i
,;<､.:.:.:.:.:.:.`ｖ'" ^,ヽﾐ､,
, '´￣￣｀ ｰ-､
／ 〃" ｀ヽ､ ＼
/ / ﾊ/ ＼ﾊﾍ けどこれ以後、、徐々に数を増やし
|i │ ｌ |ﾘノ ＼}_}ハ 1965年には1,500人を突破したにょろ。
|i | 从 ● ● ｌ小N
|i （| ⊂⊃ ､_,､_, ⊂lｉ|ノ 彼らは直轄に比べ安価な賃金と、
| i⌒ヽ j （_.ノ ﾉi|__／⌒) 各種手当てがないめがっさ不安定な身分に
| ヽ ヽx＞､ __, イｌ |::::ヽ／. 置かれることになるにょろ。
| ∧__,ﾍ}::ﾍ三|:::::/ｌ| |',:::::ﾊ
| ヾ_:::ッﾘ :::∨:／ | | >'''´
＿＿＿_
／ ＼
／ ⌒ ⌒ ＼ 出炭増産には、もちろん省力も不可欠です！
／ （●） （●） ＼
| __´___ . | 坑外作業を徹底的に機械化します！
＼ `ー'´ ／
, -─＜|:.:.:.:.:ﾊ `ー'X,ﾊ
, -＜:.:.:.:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:ﾊ /::::Vト .
.../ヽ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|:.:.:.:.:.:.:ﾊ∨ ><. l:.:.:.:.:.:ﾄ､
/:.:.:ﾊ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.＼/:.:.:.:.ﾊ |:::::| ﾄ､:.:.:.:|:.:ヽ
|: : : :| : : : : : : : : : :＼ ＼そこで浮いた人員は、みんな採炭・掘進の直接作業に異動でおじゃる。
|: : : : : |: : : : : : : : : : ／＼￣/／￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
. |: : : : : :| : : : : : : : :／: :／ﾍ ／: : : : : : : : : : : : : :
:|: : : : : :: :|: :: :: :: :／ ／: : : ﾄ, ／: : : : : : : : : : : : : : : :
{＿＿ : :: :|: ﾐ:;シ´ ／: : : : ハ､ /: : : : : : : : : : : : : : : : : :
{＿＿´￣´| ,,,,／ ヾ::| r |ﾍ─､ /: : : : : : : : : : : : : : : : : : :
`'ヾ::､￣￣￣ ,彡^ ＼_ﾉ ￣|: : :: : : : : : : : : : : : : : : : :
＼､ t::::ｭ､ 'ﾞ ィ^ｦ´ { ／|: : :|! ﾄ､: : : : : : : : : : : : : :
`､ ｨ‐re} ヽ :} | !: : |=＝､ : : : : : : : : : : : :
ヽ { ｭ^ヽｨ ﾘ :| !: ﾍｧ ｯ-ヽ､: : : : : : : : : : :
.f＼ `r_ィｪｪイﾘ / | | `> ´ ∨: : : : : : : : : :
{ ､ ＼ﾄｪEｿ /ﾉ | / / ､ ＼: : : : : : : : :
＼ `ヽ､ ⌒ ／ / ∨ ＼ ヽ‐ｬ_ﾉ ＼: :＼: : :
弌＿＿ `￣ ＼ ＼ | ､'___ ヽﾘ^＼:
ヽ ＼ ＼ｨ‐‐､＿ r´` }:
/＼ | {:::::::::}＼)､ `} ）:
/ 〉`'''''＼__ハ 弋＿＿ ／ﾘ|:
/⌒ヽ､ / ／ |＼＿__ﾉﾉ-‐'''''／:::::￣ﾍ_／ |:
/ ＼ ,ィ───r--､'￣￣/::::::::::-‐''´ |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） だが1961年の
. | （__人__） 年明けごろから、それ以外の
| ｀ ⌒´ﾉ 人事異動が相次いで発表された。
.ｌ^l^lｎ }
. ヽ L }
ゝ ﾉ ノ
／ / ＼
／ / ＼
. / / |ヽ、二⌒)､
ヽ＿＿ﾉ
/＼＿＿_／ヽ ヽ
／ ::::::::::::::::＼ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-､.:::| わ 三池港で荷役に従事しとった者が
| ､_(o)_,: _(o)_, :::| ぁぁ 炭鉱鉄道の踏切手ばなったり、
. | ::< .::| あぁ
＼ /( [三] )ヽ ::／ああ
／|｀ー‐--‐‐―i＼ぁあ
l ||＿＿＿＿＿|| l ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
| ⌒､l| (^o^) / / ﾄﾝﾄﾝﾄﾝﾄﾝ
― ＼ ⌒っ―|l―／ ／――
＼￣￣`ｰ-|＼＿＿し "＼
＼ l| <ヾ,) ＼＿ )=三＝
＼ ＼| |l ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣
/＼＿＿_／ヽ ヽ
／ ::::::::::::::::＼ つ
. | ,,-‐‐ ‐‐-､.:::| わ 先山を勤めとった者が
| ､_(o)_,: _(o)_, :::| ぁぁ 雑役ば回ったり……
. | ::< .::| あぁ
＼ /( [三] )ヽ ::／ああ
／|｀ー‐--‐‐―'|＼ぁあ
/＼|＿＿＿＿＿|| _,ヽ ｸﾞﾂｸﾞﾂｸﾞﾂ
< つ＼ (^o^) ,-し､)
―ヽｦ ＼ニフ `-" ――
[]（("￣｡￣ﾟ￣)）[]
| `ー----―"|
/＼＿＿_／ヽ
／ ::::::::::::::::＼
| ,,-‐‐ ‐‐-､ .::| ,'´￣￣｀',
,､,､_, | ､_(o)_,: _(o)_, :::| ,! ハ ハ ! 慣れん仕事ば廻された者ば、
,-'⌒`ー-'´ヾ ::< .::| ｌ フ ム ｌ えっと苦労しとったい！
ヽ､＿,,,､-､/ミ,ヽ[三] )ヽ ::／,,､ ∠ ハ ッ ｊ
＾〜､￣r'´￣｀''ｊヽ､ 〃ヾ ヽ フ /
ｊヽｊｖｉ､人ノｌ__ / ヽ´｛ミ,_ ￣｀'''-ヽ ｀￣￣
） ハ ７ / / ｀'＝'´ｌ ￣ｉ'-､＿,,ﾝ
） フ て / / !。 ｌ ｌ
７ ッ （ _＿ヽ､__ｌ ___ .!。 ｌ＿_ｌ__,-=-,＿＿_
） !! （ ,-＝-, ∠ヾゞゝヽ ,-≡-,ｌ ｌ-=二=-,
＾⌒~＾⌒＾~⌒＾└==┘ ￣￣￣ ヽ==ﾉヽ=ﾉ＼＿_／
＿＿＿_
／＼ ／＼
／ （●） (●）＼ でも人事異動は、
／ （__人__） ＼ どこの会社でも仕方ないお？
| ｀ ⌒´ |
＼ /⌒)⌒)⌒) ／
ノ | / / / ヽ
／´ | :::::::::::(⌒) ｀＼
| ｌ | ノ l |
ヽ ヽ_ヽ /' | |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） だがこうした異動の対象となったのは、
. | （__人__） 労組員ばかりなんだ。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | } −３ いずれも低賃金職場への配転だった。
. ヽ }
ヽ ノ ＼
/ く ＼ ＼
| ＼ ＼ ＼
| |ヽ、二⌒)､ ＼
＿＿＿_
／ ノ ＼
／ （ ○）}lii＼ そ、それってつまり……。
／ （__人__）
| ヽ |!!il|!|!l||
＼ |ｪｪｪｪ|/
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●
| （__人__） 報復人事と見るのが
| ﾉ 妥当だろうな。
| ∩ ノ ⊃
／ .／ ＿ノ
(. ＼ ／ .／_ノ │
＼ “ ／_＿_| |
＼／ ＿＿＿ /)､
. / ヽ ＼ ＼
,' / / l ＼ ヽ
! / / / ,' | l ﾊ ﾍ､ヽ､_,
. | ! l ｌ / / ,ｲ ! i ! l ヽ ',｀￣
. l | l ｌ ,/ 〃 ,/ /│ l j l│ ! l
ノ | ! │ | /_／/ ／/ / ,' ∧ / | / j ｌ│
ﾉ l ｧ| |尢/‐=乞t/ ／ /∠ﾆ｢厂! / ,/ / ﾘ
ｲ 八{´ｌ !ﾚ
ヽ ', | ` ー―‐‐ ' ､ `ー-- ﾁ' / 争議後の職場では
`ﾍ lヽ _ 厶 ./ 既に新労が生産の主導権を握っており、
', {.代ﾄ､ , イ | / 労組の抵抗は困難だった。
＼_'i| ＞ ､ _ , イ/ V ｌ./
／ ヽj {｀ヽ ′ 現場ではむしろ、労組が疎んじられるようになっていく。
. _ ／ ｢´ ヽ} ＼
_, -‐ ´ l‐--‐､ ＿ -‐ | ` ｰ- ､
. r＜＼＼ ヽ '´￣ ___ ｀ヽl| / /ヽ
y⌒ヽ ＼＼ V ￣ ＿ ｀ヽl| / / ∧
./ ヽ. ＼＼ ∨￣ ｀ヽ | / / / l
{ ヽ ＼＼ ヽ / / / / │
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ U ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{＼u ／ﾘ| ｌ │ i| さらに「差別切羽」と呼ばれる、
ﾚ!小ｌ○ ○u从 |、i| 天井が狭いなどのめがっさ劣悪な切羽への
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 移転も見られたにょろ。
/⌒ヽ__|ﾍ ゝ._） j /⌒i !
＼ /:::::| l＞,､ __, イァ/ /│
/:::::/| | ヾ:::|三/::{ﾍ､__∧ |
｀ヽ< | | ヾ∨:::/ヾ:::彡'
|
|＿_／ヽ
| '''''':::::::＼
| ､（●）､.:| ＋ 労組の中心的人物や
|, )ヽ､,, .::::| 従属する労組員が多か人物は、
|=- ' .:::::::| + さらに低賃金の職場へ異動させられたと……。
|´ .:::::／ +
|ーーノﾞ-､.
|__ ノ.| ヽ i
|_)＼,| i |
|ハ | |｜
|
...ワァァァァン
。 ∧＿∧。ﾟ これ以上生活が苦しくなったら
ﾟ (ﾟ´Д`ﾟ)つ やっていけん！
(つ ／ 新労に行くばい！
| (⌒)
し⌒
（
） 「労組はやりすぎたい」
（
） 「自分本位で会社のことば考えちょらん」
（
） 「差別されて給料も減って、良かこといっちょんなか」
（
〜､_ _
/＼＿_｀,〜〜〜´
／ :::＼
.| _ノ' 'ヽ､_ .::| 労組への批判が
| ﾉ●ゝ, ､ﾉ●ゝ､.:::| えっと強なってきたと……。
.| oﾟ ,ﾉ(､_, )､｡ﾟ .:::|
＼ ,ｒﾆ=､ .:::／
／｀ｰ｀⌒´-一'´＼
労組は駄目モナー！
＼＼ 新労へ行くモナー！！ ／／
+ + ＼＼ みんなで行くモナー！／+
+
. + ∧＿∧ ∧＿∧ ∧＿∧ +
（ ´∀｀∩（´∀｀∩）（ ´∀｀）
+ （( （つ ノ（つ 丿（つ つ )） +
ヽ （ ﾉ （ ヽノ ） ） ）
（＿）し' し（＿） （＿）＿）
／￣＼
| |
＼＿／
＿_|＿_
／ ＼
／ ＼ ばってん新労は新労で、
／ _ノ ヽ_ ＼ えっとキツかごたる……。
| <●> <●> |
＼ :::::⌒（__人__）⌒:::::／
∧＿∧ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
（ ；´Д｀） ＜ だ、大増産政策……
〜〜〜 （ つ つ |＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
〜〜〜〜〜 .人 ヽﾉ
〜〜〜（__（_＿） ｸﾞﾆｬ･･･
∧＿ |￣￣￣￣￣￣￣￣
ﾍﾞｺｯ （；´Дヽ>)) ＜ 休憩短縮……
〜〜〜〜（ つ つ |＿＿＿＿＿＿＿＿
〜〜〜 人 ヽﾉ
〜〜〜〜 （__（_＿） ｱﾎﾞｰﾝｯ！ 从 .' ， ．.
, ∧.∴' _ ・ ；.
∴' ', ・,' ;*;∵; ζ。
+・.;,;ヾ∵ ,＞. |￣￣￣￣￣
*; ・∵ ＜ 休日出勤っ！
〜 （ つ つ. |＿＿＿＿＿
〜〜 .人 ヽﾉ
〜〜 （__（_＿）
.// .:! :| : /:::/:/::/i: /: !: }i:',ヽ:|
i,i .::| :|: :: !,/_ﾑ/_ l:/::: l:: !l::! i::!
. ! l .: : .::::| :i:.:: ﾚ',ｿ,＿/｀!::/i:/ i:! |
. !.:! ::. : .:.::/´', !::: | ! ヾ.i´:i｀ !/ / !
i:l', :::::. :. ::. ::〈 ､'_ﾞil::::. |.| j_ｿ ﾞ､_
ヽヽ､:::::::::. :::.::::＼ニ',::. ii::! ﾉ 新労組員は労働時間が増加し、
ヾ､i::::l::::l::::',:| ',::. !',! ｨ´ 労組員より高給ではあったが
i|ヾ:!:::i::::/ヽ ヽ. l 丶. / 厳しい労働に従事させられることとなった。
ﾉ /ii/lノ ヽ:r‐y┬ '
イ'"｀'‐- ､ / ヽl/ '
/ ＼__{ヽ､
／_,, -‐‐‐-- ,,_ ＼_,ヽ‐､
＿l -‐ '´￣￣｀ヽ､
＼ ／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
＜ //, '/ ヽﾊ ､ ヽ
／ 〃 {_{ノ ｀ヽﾘ| ｌ │ i| こうした状況から
ﾚ!小<●>::::::<●>从 |、i| 労組と新労の間をめがっさ揺れ動く人も多く、
ヽ|l⊃ ､_,､_, ⊂⊃ |ﾉ│ 両派の対立は進んでいくにょろ。
|ﾍ ゝ._） j. | , |
| /⌒l,､ __, .イァト|/ |
| / /::|三/::/／ ヽ |
／￣￣￣￣＼
`／ ● ●､
｜Ｙ Ｙ ＼ 三池争議を理論的に
｜｜ ｜ ▼｜ 指導したとされる「向坂教室」も、
｜ ＼／ ＿人｜
｜ ＿＿＿ノ 「大牟田を社会主義化する運動だ」
＼ `"ー ∧一<`it
＼ /ハ | >＼ 「三池は向坂が机上で弄んだ革命理論の実験台にされた」
＞ ＼/ Ｖ＼i＜ ヽ
＼∧ / 〉 ! などの厳しい批判にさらされた。
`"ー―＼/ _／ |
/／ | |
i | |
ドォーーン!!! ∩
| | 支持者は
| ｜
∧＿∧ ｜｜ 「大牟田だけが社会主義化できるはずがない」
/￣ヽ´Д`)／ /
γ｜＠ |、 / 「向坂教室は本来、松下村塾のようなもので
| 人＿ノヽ / 理論の追求より心の触れ合いを求めたもの」
| ＿_(￣| ｜
| ＿_)_ノ￣￣￣＼ などと反論している。
ヽ＿_)ノ ＼
‖＼‖￣￣￣￣￣‖
‖ ‖￣￣￣￣￣ ‖
‖ ‖
／￣￣￣￣＼
`／ ● ●
｜Ｙ Ｙ ＼
｜｜ ｜ ▼｜
｜ ＼／ ＿＿＿_人｣
｜ ｜ しかし私の携わった社会主義協会は1967年に、
`＼ ＼ 向坂派と元総評議長の太田薫による太田派に分裂、
｜ | |＼＼ 労組内部にも影響を及ぼしてしまった。
(＿)＿) ＼フ
, - ／ ／
／￣￣＼ / ﾉ／ ／
／ノ,､＼_ ＼ / / ／｀ヽ
( ●）（ ●） | { （__／}
（__人__） | { （__／}
(｀⌒ ´ | / （__.ノ
{ | / ,;-ｰ'´
{ / . / . ノ
ヾ / ／ .／ 労組は内部でも向坂派と反向坂派に分裂し、
ｿｇﾍ二ﾆ=7.／ ／ 組合長や支部長の選挙を巡って確執が続いた。
∧ii/ oィ/厂 ／
/ .|/／＝≠. r'´
l |｡ ｀~/
/ |｡ /
＿＿＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼ どうしてこれ以上
／ oﾟ(（＞）) (（＜）)ﾟo ＼ 分裂する必要があるんだお……。
| （__人__）' |
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
／￣￣Y￣￣＼
／ ヽ,_. ノ ＼
（●）（● ） （ ●）（●） そして、
（__人__） （__人__） 労組と新労の対立はその後も続く。
{｀⌒ ´ 彡 ｀ ⌒´ﾉ
{ }
{ 彡 }
ヽ、 / ノ
.ﾝ ヽ
／／ |
(⌒二_／ | . |
＿＿＿_
／ ＼
／ ＼ いまさら言っても仕方ないけど、
／ _ノ ヽ_ ＼ 今でも仲間のハズなんだお……。
| （●） （●） |
＼ :::::⌒（__人__）⌒:::::／
――――――――――――――[()┗| .:|
ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ / ﾍ | .:|┛
ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ .;ヾ;:.ゞ ヾ;:.ゞ ヾ;:.ゞ #┗| .:| Before
ﾉ￣ﾉ￣ﾉ￣ﾉ .:ヾ;:. ヾ;:.ゞ ;:.ゞヾﾞ:.ゞ;.. | .:|┛
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| .:|
.., |＿_.:|
.., | .:|
| .:|
.., ,, | ＿_:|
―┬―┬―┬―┬―┬―┬―┬―┬| .:|
┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴| .:| みんな社宅仲間、仲良くするモナー。
┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬┴┬| .:| 向こう三軒両隣は家族も同然モナー。
―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴―┴| .:| ∧＿∧ ﾒ､
(⌒..:;;） | .:| （´∀｀ ） ﾁ ∧＿∧ ﾎ〜ﾗ ｱﾜﾃﾅｲ ｱﾜﾃﾅｲ
‖ ∧∧ て,( ( .:;;）, . Ｏ<';';>と） （ ・∀・）ζﾎｺﾎｺ
‖ (,,；ﾟДﾟ) .` ﾟ(⌒;;）． ・ , ' （＿（＿,ｊ （ つ<;';0O ,､,､ ﾟ。
‖と ⊃ ゞ,ｊヾ.从ﾟ ・,,人 （＿（＿,j~ ｃ(oﾟ*).,_
从 | | . '(⌒.ゞ::;;ヾ丶ｙ⌒,;ゞ `u,_,..）〜
ﾉ从と..,,,..つ .:,从;;~"`从ゞ.;;ゞ.:ヾ ﾌｰｯ ∧∧
|l || l|w/ 从ゝ.::ヾゞ"<;';;';>ゞ从,ヾε＝━Ｇδﾟ* )￣~⌒)〜 ⊂三⊃
と,.ノ"~と,ノ | .:|
| ＿__.:|
::::::::＿;l＿＿;;＿l:::ヾl_」_＿l;;;!;_;l_/_」;;__＿|_i＿＿|＿li＿:::::::::::::::::
::::::::::::::＿_l｀:::::_| ､_;;ｒl_,,lﾆ'!'´⌒''lｒi､;;_l,,i_＿l_|＿::::::::::::::::::::::::::::::: After
::::::::::|＿::＼_ｌ､Ｌ,ゞ_k‐"´ .~｀ﾆi､/yI_|＿::::::::::::::::::::::::::
:::::::::::::::::::_､_ﾆ,:'´l'´ ~､;i !二l＿|´:::::::::::::::::
:::::::::: :::::: ＿,,.|.l´
:::::: : : :: __,|_.,_|.| 五軒長屋の二軒が労組、三軒が新労。
:::::::::::::::::: :: :__|.| うちは労組ばってん、新労と付き合うちゃいけんばい！
:::::::::|＿＿|＿|,| .∧.∧||. |.|,;_;,__!＿_,,.|＿::::::
:::::::: :: ::＿＿_|.| ,,､_,._._､ ,,_∧ .(Д^,,.||. |.|_,l＿＿|＿,,:::_::::::
::::::::::::.. ＿|_,_] |,;'ヾ_,,.._､.(#ﾟ;;-) | つ０ .|.|＿､,i.__;;:__|＿,,.::::
ｉ-‐‐::i┐＿_.,,|:|,;i~i#;;;-;i':~ ｀Ｊ . | | . |.|,_|,;_＿_:: ::: ::::: ::::
|l旦l;;|z|＿|＿|:|＼|;_;､_;;;__;#y! ..:Ｕ´Ｊ .|'|＿__i;;＿_,,i＿:::::::
|l丱l;:|lI|_＿___|.| ::: ::: ::: ::: ::: ::: :: ::: :: :: |.|_,|＿＿|,_;;::__::::::::
|l爿l::|k|＿|＿|」 : :: ::: ::: ::: ::: : : ::: :: :::. .ｌ,|;､＿|＿＿|_;_::::::::
|」HＬl,/ ::: ::: ::: ::: : :: ::: :: ::::::..... ､ '
' .., .::::: :::: :::: :: ::: ,; -〜｡'‐､ ~
" ､, ::::: ::::: ::::: :::::: ~'-‐'ヾ､ﾉ
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー） 労組の分裂と対立は、
. | u. （__人__） 社宅特有の和気藹々とした空気を破壊した。
| ｀ ⌒´ﾉ
. | }
. ヽ } ／￣￣￣＼
ヽ ノ / ⌒ ⌒ ＼
i⌒＼ ,__(‐- ､ / u （ー) ::::（ー)ヽ お隣さんと三軒隣と四軒隣とは喧嘩して、
l ＼ 巛ー─;＼ | :::⌒（__人_）⌒:l 二軒隣は仲間かお……。
| ｀ヽ-‐ーく＿） ＼ ｀ ￣´ ／
. | l i⌒＼､___ ィヽ
| | .l ＼ 巛ーﾞ‐;＼
ﾘー──‐‐t_＿__. | ヽ-‐≠ー '′
l " ~￣￣⌒ヽ｀ヽ.|ﾞ￣￣⌒ヽ￣ヽ
───`ー───ｿ | |┴‐─-r |i' |───────┐
| | | |,＿|, __| |,
|＿､| __|. （´＿)ﾞ＿) |,、;──‐─────‐───────‐─
l'＿__)_＿) ,゜ '≒~ﾟ ⌒ ~ " ~ ￣ ｰ 〜
; °｡ ;从ヾｰ~ 〜"~ 〜
ﾟ ° ｡ ゜ ｀ ｡ '､从;_ﾟﾉ'〜~ 〜´⌒ ´〜
）; ;ﾟ ｡ ; 从 ､ ,j ´ヾ｡'~〜〆";､〜ｯ)ヾ
ｿ 人´; ノ'〜､~ ｿ 〆´( ゞ 〜 ､〜 〜' ⌒ ー
／￣￣＼
／ _ノ ＼ ＼ そもそも分裂当初は、
| （ ○）（○） ＼ ＼ 労組による新労への吊るし上げが行われていた。
. | oﾟ （__人__） ＿＿
| 0 ｀ー'´ﾉ´￣ ￣＼
. | ／ } ＼
. ヽ ／ } }て・，‥¨
ヽ ノ ＿＿＿ ＿ﾉ そ¨・：‘ ．
/ く ＼ YY￣￣YY＼
| ＼ ＼ ・； ∵ ．.＼
| |ヽ、二⌒)､ ． ＼
,r'⌒⌒ γ
(, ( ,r' ) ）
ゝ 从 (, 三 (⌒)
(⌒) _＿＿＿ ニ | ﾞｉ三
ミ | ﾞｉ ノ ( ＼ ／＼ | |
ミ | ﾞｉ／⌒（ ○）::（ ○)＼ ､ ! 吊るし上げ自体良くないけど、
| 'i ::::::::（＿人_）:::::::＼.／ 何で労働者が労働者を吊るし上げるんだお！
| | （ww（ |
.! ゛ー` ／
／ ／
／
＿＿＿ ←労組
／ ＼ ＿＿＿ ←新労
／ﾉし u; ＼ ;／(○)＾ ヽ＼; 新労「なんばしょっとか！」
| ⌒ ) ;／ (＿ （○） ＼; 労組「こん裏切り者！」
| 、 );/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ; 新労「しょんなか……食えんもん！」
| ＾ | i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;; 労組「闘争に水ば差して、どげんすっと！！」
| | ＼ヽ 、 , ／; 新労「いつまでも闘争ばできんばい！！」
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i;
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/
＿＿＿
／ ＼ ＿＿＿
／ﾉし u; ＼ ;／(＞)＾ ヽ＼;
| ⌒ ) ;／ (＿ （＜） ＼; 労組「会社の言いなりに指名解雇ば認めたら、明日はわしらぞ！」
| 、 );/ /rｪヾ__）⌒::: ヾ; 新労「ばってん解雇者は労組員でしょうが、新労は会社と組んどる！！」
| ＾ | i ｀⌒´-'´ u; ﾉ;; 労組「そぎゃんこつば、裏切りちゅうとたい！」
| | ＼ヽ 、 , ／; 新労「働かんでどげんして食うとね！」
| ;j |／ ＼-^^ｎ ∠ ヾ、
＼ ／ ! 、 /￣~ﾉ ＿＿/ i;
／ ⌒ヽ ヽ二) /（⌒ ノ
/ r、 ＼ / ./ ￣￣￣/
＿＿
´: : : : : : :￣￣ ､
／ : : : : : : : : : : : : : : : : : :＼
. ／ : : : : : : : : : : : : . . .＼
､＿_/／. /. . . . . . . . . . . : : ! : : : : ヽ
￣/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : ＼l: : : : : : :ヽ
. l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : ｀ヽ : !: :l: : : : : ヽ、
l :/ l : l: : :l :∧: :ﾄ、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :ｌ: : : ｌ ￣
l/!: ! : ｌ: :/l/‐-ヽ! ヽ ! _ヽ-―!‐ !: :ｌ: : : ! 労組による新労への吊るし上げには、
ヽ! : l : ! rfチミ､ ヽ´ fr旡ミ! : ト､l : : ′ 家を取り囲んだり土足で踏み込んで難詰したり、
. ヽ !: :l rっｿ 匕り !: : !丿/j/ といった恐喝まがいの行為が行われた。
. j∧ :ﾄ､ ｀¨ . ｌ ｌ :ｌ j/
V: :lヽ、 _ ／j/!/ こうした衝突から、両派の対立は
ヽ: ! ＞ __.. ィ ト､〃 感情的な面がエスカレートしていった。
ヽ! ／/j ト!/＼
＿／ :/-―――-l : : : :ヽ､__
/|::|: : : :! -―――-! : : : : : :/∧
＿＿＿＿＿ /! !::!: : : :!￣ ￣￣/. : : : : :/://:!
∨￣￣￣￣￣ ￣￣￣￣￣∧ /. : : : : :/://.:::l
. ∨ ∧ /. : : : : :/://.::::::l
, '´￣￣｀ ｰ-､
／ 〃" ｀ヽ､ ＼
/ / ﾊ/ ＼ﾊﾍ
|i │ ｌ |ﾘ }_}ハ
|i | 从 ノ ＼ｌ小N
|i （| i ● ● lｉ|ノ そのため、対立を嫌う人の中には
| i ⊂⊃ ､_,､_, ⊂ﾉi| 社宅から外部へ「疎開」する家族が
| l x＞､ __, イｌ | めがっさ多かったにょろ。
| ｌくﾐヽ::::ﾍ三l:::::ﾉl lヽ
| l( ⌒ )..::::V::／ ( ⌒ )
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ー）（ー）
. | u. （__人__） こうした生活は子供たちにも影響を与え、
| ｀ ⌒´ﾉ ある労組員の家庭では……
. | }
. ヽ }
ヽ ノ
i⌒＼ ,__(‐- ､
l ＼ 巛ー─;＼
| ｀ヽ-‐ーく＿）
. | l
／￣￣￣￣＼,,
/＿＿＿＿＿ ヽ
| ─ ､ ─ ､ ヽ | |
| ^|^ |─ |___/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
|` - c`─ ′ 6 l ＜ 母ちゃん、友だち連れてきたけん！
. ヽ (＿＿＿_ ,-′ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
ヽ ＿＿＿ ／ヽ
／ |／＼／ l ＾ヽ
| | | |
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ（ ⌒） （⌒）从 |、i| どぎゃん子ね？
ﾚ /// __´___//// |ﾉ
ヽ、 `.ー'´ j /
ヘ,､ __, イ
＿＿＿
／ ＼ 「 1 」
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ n
| （__人__） | i i
＼ |r┬-| ,／､-─,‐─‐/ ヽ-､
. /⌒, `ー'´ ＿__; ＿､r ｲﾌ'
/ ,)、＿, -､_ ,/￣ ￣
(_＿＿＿_´ｒ' 〉 l
. | ｀￣~ | 第一組合:三池労組の別称
-‐ '´￣￣｀ヽ､
γ⌒) ))ヽ ヽ ＼
/ ⊃ ヽﾊ ､ ヽ
〃/ /_{ ⌒ ⌒ﾘ| ｌ │ i| どーね、お父さんお母さんは元気にしとらすね？
γ⌒)小ｌ（ ⌒） （⌒）从 ∩⌒)
／ _ノ ﾚ⊂⊃ ､__,、_, ⊂⊃〃/ ノ 生活も大変やけんど、あんたもがんばりんさいね。
（ <| ヽ、 ヽ_/ j / / ））
( ＼ ヽ ヘ, イ （ ⌒）
￣￣ / /
／￣￣￣￣＼,,
/＿＿＿＿＿ ヽ
| ─ ､ ─ ､ ヽ | |
| ^|^ |─ |___/ ／￣￣￣￣￣￣￣￣
|` - c`─ ′ 6 l ＜ 母ちゃん、友だち連れてきたけん！
. ヽ (＿＿＿_ ,-′ ＼＿＿＿＿＿＿＿＿
ヽ ＿＿＿ ／ヽ
／ |／＼／ l ＾ヽ
| | | |
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ（ ⌒） （⌒）从 |、i| どぎゃん子ね？
ﾚ /// __´___//// |ﾉ
ヽ、 `.ー'´ j /
ヘ,､ __, イ
＿＿＿
／ ＼ 「 2 」
／ ＼ , , ／＼
／ （●） （●） ＼ nn
| （__人__） | i i.i
＼ |r┬-| ,／､-─,‐─‐/ ヽ-､
. /⌒, `ー'´ ＿__; ＿､r ｲﾌ'
/ ,)、＿, -､_ ,/￣ ￣
(_＿＿＿_´ｒ' 〉 l
. | ｀￣~ | 第二組合:三池新労組の別称
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ .（⌒ヽ ヽ
〃 {_{ ⌒ ⌒⊂_ ヽi| 学校楽しかね？
（⌒ヽ∩小ｌ（ ⌒） （⌒）从(⌒ヽ
ヽ ﾉﾚ⊂⊃ ､__,､_, ⊂⊃⊂, `､ 遊んでもよかけん、勉強頑張りんさいね！
＼ ＼ヽ、 ゝ._） j / /> ） ））
(( （⌒ )､ ヽ ＿ ,／ ／ ／
＼ ＼ /
ヽ＿ ノ （
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） ……といったように、新労の家庭の子の前では
. | （__人__） 争議に絡んだ話題は出さないよう
| ｀ ⌒´ﾉ 配慮していたという。
. | . }
. ヽ } ( 似たような光景は、新労の家庭でも見られた。
_ヽ ノ｀ヽ､_ ）
_/｜＼ ` ､,__ ､小 L ￣ ヽ （
_, ハ ＼ ｀ ァ､ /ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
, -‐ ´ ,ゝ ＼/ _ 又／ ,ヽ＼丁
/ ヾ. ＼ , ｲ{｀< ＿ ,ィ 〉〉〉|
/ ｀ﾞヾ＼ ヽ／ ヽ＼｀く´ / ｀ｰ(/ |
! ´⌒｀ ヽ ／ ｀ーヲ｀〈 i !
＿＿＿_
／_ノ ヽ_＼
／（ ●） （ ●）＼ でも子供たちも、
／ ::::::⌒（__人__）⌒:::::＼ 労組と新労の分裂は意識していたんだお……。
| ￣ |
＼ ／
,, r一-- ､ ,,
／´ ｀`ヽ､
/' ＼
,;' ヽ
. ﾉ , i / ,, / |ヽ ﾞヽ
ｲ i | i ,'`メ ／/ /i .ﾄ ヽ ヽ
ﾚ| { i |/／'´ `ﾒ ／ / /| } ﾄ 1
',ｲ i r+ﾃ=ﾐメイ /／'"|´/ / ﾊ|
`､ヽ r'ﾒ, {｡;;;;'ｿ ` ' ,rz;,y'ノi〃ｲ .'
｀ﾊヾ ﾍ i'ｰ''- /｡ｼﾟｸ /'"
ﾚ',`''; i , `'' / / 労組員の家庭では、生計を支えるため
' i∧ﾄ i, - ,ｲ{ ./ 新労への移動を希望した父親が
. ,y}`ヽ |ゝ, _, r '´ ﾘ |/ 「裏切り者の子供にはなりたくない」と、
,ノ.:.:.ヽ `', {;;ヽ､. |i 中高生の子供から批判されたこともあった。
,;<､.:.:.:.:.:.:.`ｖ'" ^,ヽﾐ､,
. /,ニヾ`ヽ.:.:.:.:.:.`彡=ヾ}:||i､
.. // ` `＼＼.:.:.:.ﾍ i|:||i丶
,' f ヽ ＼＼:.:.:i i|.||i ',
ｲ i /' ＼ヽ.:i_,,_|:ii .{ _ ,,r'''i ┐
. ,' ﾍ ､ ﾊヾ',|ｿ,'/i ヽ ノ,ゝ;;=､ﾐヾ､ i;;|
''￣', ', i ヾ`,〃 》 ,ｲ､ ￣`ヽﾐヽヽ,i;;|
', ＼ ', :i _,,∨,,,_∠､ ヽ r- ' ヾ､;;;|
', ヽ、', ,ゝr' ヽ :} 」´,n`ヽメ'ﾄ､>
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i| 家庭によって温度差はあったと
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ 思うにょろが、近所づきあいや
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |. 町内会などで労組の子も新労の子も、
| /⌒l,､ __, イァト |/ | 分裂と対立を意識せざるを得ない
| / /::|三/::/／ ヽ | 局面が多かったにょろ。
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
／￣￣＼
／ ＼
|:::::: ｜ 学級では労組と新労に別れての、
. |::::::::::: ｜ ケンカやいじめも発生していたようだ。
|:::::::::::::: ｜ ....,:::´, .
. |:::::::::::::: } ....:::,, ..
. ヽ:::::::::::::: } ,）:::::::ノ .
ヽ:::::::::: ノ （:::::ソ: .
/:::::::::::: く ,ふ´..
-―――――|:::::::::::::::: ＼ -―,――ノ::ノ――
|:::::::::::::::|ヽ、二⌒)━~~'´
ﾉ Ｌ＿＿＿
⌒ ＼ ／＼
／ （○） （○）＼ 子供は関係ないお！
／ （__人__） ＼ それに、もう一回言うけど
| |::::::| | みんな仲間だお！！
＼ l;;;;;;l ／l!| !
／ `ｰ’ ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ |そ ﾄﾞﾝｯ !!
`ー､＿ﾉ 煤@l､Ｅ ﾉ <
ﾚYＶヽｌ
／￣￣＼
／ _ノ .＼ _,,
| （ ●） （●） |. ｌ;ｌ
. | （__人__） | ＿,_,|,|_, もちろん、そんな風に考えた人もいた。
| ｀ ⌒´ |, ト-=y 丶
. | } ヽ `ｉ,￣‐^ｌ
. ヽ } ヾ~ ` ｉ,
ヽ ノ _ ヽ、 ;ｉ,
,,＿,ｉ y,ｿﾄ,,__ ヽ、 ;ｉ,
,/r-'"j ／ ／ ｉｉ, `ヽ､-x,,゜r ;ｉ
,,／'/__.L、 ／ヾ、"ｉ `ヽ `;ｉ ｉ,
,／ /_ｉｰﾍ,ヽ､ , ／ｉ" ヽ、 ｉ `、'ｉ ｉヽ、
_,） ヽ " ﾈﾒ、_ｉｉ"~ ＿Yrｉ ｌ, ヽ、
_,,,>t 、ヾ、 ゞ;;/ ／ ,¬ V⌒ｌ
,y`;,,__ ,ｉ /ｉｉ' ／ r-／| ｌ ｌ
_／^,,, ヘ ｌ /ｉｉｌ ／ ｌ"v' ｙ } ｌ
v=4⌒ヽ、 j --,,,ｉf /ｉｉｉ| ,, 〈-ﾍ_,、 <、 / ｉ|
,=＝（◎）=、 ｀＼､ 、
∠_＿＿_＿__＼ ＼ヽ＼
／ 〜〜〜ﾞ＼ ＼＼＼
／∪ -（◎）―（◎） ＼ ＼＼(@)
| :（ （ （__人__）））: l ／＼＼＼ わしら鉱員は、命をかけて働いとる。
＼、 ∪ ` ー ´ ／ ／／´ ＼＼＼ 落盤が起きたときは、労組も新労も関係なか。
（⌒ヽ、 ー‐ ィヽ. ／／ ＼＼ヽ お互いに助け合う、それがヤマの男たい。
l ＼ ＼ i ／／ ＼ヾ、 そうしてきたのが坑内生活じゃなかと……。
| ＼ ＼ ／, ｲ ヽ !
| ＼ , '⌒く／ / ﾞ! ｶｰﾝ､ｶｰﾝ
l ゝ、ﾆ≠ソ
| ｀´ ￣ | 「誰一人生き残っていなくたって構わねぇ。
| ,ｨ' | みんなを、お天道様の当たる場所に出してやってくれ！」
: | | ヽ ,l 映画「三池監獄 兇悪犯」（1973）より
| ,|ノ ／
/＼＿＿／ヽ
／ :＼
| ､､＼ ／,, :| 今日は久しぶりに、
| (●), ､(●)､ :|
| ノ(､_,)ヽ､,: |
＼ (_人_.):: ／
／`ー---―-´＼
|┃三 ／￣＼
|┃ | |
|┃ ＼＿／
ｶﾞﾗｯ. |┃ |
|┃ ﾉ// .／￣￣￣ ＼
|┃三 ／ ::＼:::／:::: ＼ 労組と新労が顔を合わせる
|┃ ／ <●>::::::<●> ＼ 集会が開かれるばい！
|┃ | （__人__） |
|┃三 ＼ ｀ ⌒´ ／
|┃三 ／￣￣￣￣￣￣￣ ＼
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
／＼ ＼
／／＼＼ ＼
／／ ＼＼ ＼
／／ ＼＼ ＼
／／ ＼＼ ＼
／／ ＼＼ ＼
|ギコ| ／／ ＼＼ ＼
| ／／ （⌒） ＼＼ ＼
￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣| ￣￣￣￣二二二二￣￣￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
￣￣￣￣￣￣￣￣￣|￣ |┌──┐| ￣|￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣
| . |│ │| |
| . |│ │| |
|"';! |│ . Ｏ| ,'| 集会所
| "';! |│ │| , .;' "' |
| ".';,' |│ │| ;'"'"' |
| "';, |└──┘| ,;'"'..,,;. |
/＼＿＿_／ヽ
〃ﾆ;;::`lヽ,,_ ≡ ／'''''' '''''':::::::＼ 新労め！
〈 (lll!! ﾃ-;;;;ﾞfn __,,--､_ .. . |（○）, ､（○）､.:| ＋ ≡
／ヽ-〃;;;;;;;llllll7,,__／" ＼三=ー | ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ≡
>､/:::/＜;;;lllメ ＼ヾ、 ヽTf=ヽ` ｀ﾄｴｴｴｲ ' .:::::::| +
j,, ヾて）r=- | ヾ: :ヽ;;: | l | l ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ + ≡
,ｲ ヽ二)l(_,＞" l| ::＼;:: | | | ヽ,,-‐、i' ／ V
i、ヽ--ｲll"/ ,, ,//,, :;; l // l く> /::l"'i::lll1-=::::￣＼
ヾ＝=:"::^::;;:::／;;;;;;;;;:::::::::::::: :::::ゞ ﾉ/ L／〈:::t_ｲ::/ll|─-=＝ ヾ
＼__::::::::／::::::::::::＿;;;;;;;;;;;;;;;;;ノノ ﾍ >(ﾞ ）l:::l-┴ヾ、ヽ ）
￣~~￣￣／ :::|T==--::::: ／／ / ﾄ=-|:|-─ （ l /
／ :: ::l l::::::::::::::::::/ /:::::::::::/:::::(ヽ--─ / | /
ヽ＿=--"⌒￣ﾞﾞヾ:/ /:::::::／:::::::::`<==-- ﾉ / /
／ ／ ＼/:::::::::::::::::::::::::::::￣'''""::／／
／ ／ :::: ヾ::::::::::::::::::::::::::::べ__;;;--
／￣＼
| |
＼＿／
ﾉ Ｌ＿_|＿_
⌒:::＼:::::／::＼
／ <●>::::<●>＼ 労組め！
／ （__人__） ＼
| |::::::| |
＼ l;;;;;;l ／l!|
／ `ｰ' ＼ |i
／ ヽ !l ヽi
（ 丶- 、 しＥ | ドンッ！
`ー､＿ﾉ 煤@l､Ｅ ﾉ >
ﾚY^Ｖ^ヽ
:::::::: :: :: ::::: :: :::
:::::: :: ＿＿＿_ ::::: :::: :::
:::::: :::: ／_〜〜〜＼ ::: ::: :: あぁ……。
:::: ::::／ 〜〜〜 ＼:: ::: :: まだもめとらすたい……。
:::: ／::: ─ ─ ＼ :: ::
::: | :: .（＿） （＿） | : ::::
::: ＼ （ （ （__人__）））,／ : ::: そうじゃなか。わしらみんな、
:: ノ ｀ ⌒´ ＼ : :::
／´ ヽ ::: 「 炭 掘 る 仲 間 」
| ｌ ＼:::
ヽ -一''''''"~~｀`'ー--､ -一'''''''ー-､. でしょうが……。
ヽ ＿＿＿＿(⌒)(⌒)⌒) ) (⌒＿(⌒)⌒)⌒))
＿＿＿_
／ 〜〜〜＼
／ 〜〜〜 ＼ ♪みんなーなかーまーだー
／ -（◎）―（◎） ＼
| （ （ （__人__））） | すーみーほるなかまー……
/ ∩ノ ⊃ ／
( ＼ ／ ＿ノ | |
.＼ “ ／＿＿| |
. ＼ ／＿＿＿ ／
三 `Ｊ
／￣￣＼ ♪ロープのーびーきーるー
／ﾉ( ゝ 、_,ﾉヽ r'´ ﾞヽ ／｀ヽ ＿＿＿_
| ⌒(（ ●）（●） ヽ ヽ从从/ / ＼ ／＼
. | （__人__） /⌒l ＼ ＼／ ／て （●）liil（●） ﾉ( ＼
| ｀ ⌒´ﾉ |`'''| 煤@ヽ／ ／ そ ／ （__人__） ⌒ ＼
／ ⌒ヽ } | | ,)／ ／ ＼ く | |!!il|!|!l| |
／ へ ＼ }__/ / ／ ／＼ ＼ ＼i⌒ヽｪｪ| ／
／ ／ | ノ ノ ／ ／ YＹY＼ ＼ ＼ ＼ /⌒,/´
( _ ノ | ＼´ ／ ／ ＼ ＼ / ＼ ＼/ /ｌ
| ＼_,／ ／ ＼ ＼_／ ＼_＿ノ |＼
.| ／ ＼ |) ）
ヽ ／ ＼ ,r' ／
＼ , '´ ｀' , ／ｰ'′
＼ ( ) ／
＼ ＼ ／ ／
／￣￣＼
.ノ ＼,_. .＼
（ー）（ー ） | ♪まおろしきーりーはー
／￣（__人__） //// |
／ _ノ .ヾ⌒ ´ | ｸｽｯ
／ ﾟ⌒ { . /
| /// （__人＼ .ｶ
＼ ｀ ⌒´ﾝ .ﾉﾉ ｷﾞｭｰｯ
／ ￣ .／ . .. し｝
.(⌒二_刄j⌒) .i
''';;';';;'';;;,., ザッ
''';;';'';';''';;'';;;,., ザッ
ザッ ;;''';;';'';';';;;'';;'';;; ♪みーらいーのかーべーにー
;;'';';';;'';;';'';';';;;'';;'';;;
vymyvwymyvymyvy ザッ
ザッ MVvvMvyvMVvvMvyvMVvv、
Λ＿ﾍ＾−＾Λ＿ﾍ＾−＾Λ＿ﾍ＾Λ＿ﾍ
ザッ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ ﾍ＿＿Λ
＿＿,/ヽ＿ /ヽ＿＿,.ヘ /ヽ＿＿,.ヘ ＿,.ヘ ,.ヘ ザッ
/＼＿＿_／ヽ /＼＿＿＿ /＼＿＿_／ヽ _／ヽ /＼＿＿_／ヽ
／'''''' '''''':::::::＼／'''''' '''／'''''' '''''':::::::＼ ／'''''' '''''':::::::＼
. |（●）, ､（●）､.:|（●）, |（●）, ､（●）､.:|､（ |（●）, ､（●）､.:|
| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::| ,,ﾉ(､_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|_, )| ,,ﾉ(､_, )ヽ､,, .::::|
. | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::| ｀-=ﾆ= | ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|ﾆ=| ｀-=ﾆ=- ' .:::::::|
＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／＼ ｀ﾆﾆ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／ﾆ´ ＼ ｀ﾆﾆ´ .:::::／
／｀ー‐--‐‐―´＼ ／｀ー‐- ／｀ー‐--‐‐―´＼-‐‐ ／｀ー‐--‐‐―´
／￣＼
| |
＼＿／
＿ _ ＿_|＿
/ ) ) )／ ＼ ／＼
{ ⊂)<●> <●> ＼ ♪たーくーまーしーくー
| / ///（__人__）/// ＼
! ! `Y⌒y'´ |
| l ﾞー ′ ,／
| ヽ ー‐ ｨ
| / |
| 〆ヽ/
| ヾ_ノ
,=＝（◎）=、 ｀＼､ 、 ♪このツールハーシーをー
∠_＿＿_＿__＼ ＼ヽ＼ うーちーこーもうー♪
／ "＼, ､／ﾞ＼ ＼＼＼
／∪ （ ●） （●） ＼ ＼＼(@)
| :::⌒（__人__）⌒::: l ／＼＼＼
＼、 ∪ ` ー ´ ／ ／／´ ＼＼＼
（⌒ヽ、 ー‐ ィヽ. ／／ ＼＼ヽ
l ＼ ＼ i ／／ ＼ヾ、
| ＼ ＼ ／, ｲ ヽ !
| ＼ , '⌒く／ / ﾞ! ｶｰﾝ､ｶｰﾝ
l ゝ、ﾆ≠ソ
| ｀´ ￣ |
| ,ｨ' |
: | | ヽ ,l
| ,|ノ ／
/＼＿＿_／ヽ
／ :::::::＼
.| .::::|
.| .:::|
.| ー, ーo ::::| ﾎﾛﾘ
＼ ,,ﾉ(､_, )ヽ､,,.::::／
／｀｀ｰﾆ=-'"一´＼
／￣＼
| |
＼＿／
＿_|＿_
／ ＼
／ _ノ ヽ､_ ＼
／ oﾟ<<＞>> <<＜>>ﾟo ＼ ……………。
| （__人__）' |
＼ ｀⌒´ ／
／ ＼
/ｲ:.:.i|:.:.jL∠/_/ | /l.ﾑ_/| l ｌ }
N:.ﾊ:.:.:lｨfｱﾄ/ ﾚ ｨ=ﾄ | /| ∧j
ヽﾑ:.} ii;_j ii;ﾘ ﾙ iﾚヽ 三池争議後、労組から新労へ移る鉱員は
`ﾍ:ゝ _ 小/ 漸進的に増加、1961年8月末には
ヾ:{＞､ _ ｨ＜}/|/ 新労組員の数が労組員を上回った。
_, ｨr'´ヽ｛ __＿`} ヽ､_
／| l:| | =＝=| |:lﾞヽ
/ | l:ｌ l l l::ｌ l
l ヽﾊ l l // |
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ
〃 {_{ ﾘ| ｌ.│ i|
ﾚ!小ｌノ ｀ヽ 从 |、i| けど両派の分裂は、
ヽ|l ● ● | .|ﾉ│ 閉山まで解消されなかったにょろ。
|ﾍ⊃ ､_,､_,⊂⊃j | , |.
| /⌒l,､ __, イァト |/ |
| / /::|三/::/／ ヽ |
| | l ヾ∨:::/ ヒ::::彡, |
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●） だが石炭産業の衰亡はその後も進行。
. | （__人__）
| ｀ ⌒´ﾉ 1960年代には筑豊炭田で閉山が相次ぎ、
. | . } 1976年8月5日の貝島炭鉱閉山をもって消滅した。
. ヽ } (
_ヽ ノ｀ヽ､_ ）
_/｜＼ ` ､,__ ､小 L ￣ ヽ （
_, ハ ＼ ｀ ァ､ /ﾍ,レ―‐‐､__i__,）
, -‐ ´ ,ゝ ＼/ _ 又／ ,ヽ＼丁
/ ヾ. ＼ , ｲ{｀< ＿ ,ィ 〉〉〉|
/ ｀ﾞヾ＼ ヽ／ ヽ＼｀く´ / ｀ｰ(/ |
! ´⌒｀ ヽ ／ ｀ーヲ｀〈 i !
／￣￣￣￣￣￣＼
／ ⌒ ー､ :::::::::::U::＼ 筑豊から石炭が
/（ ○）}liil{（ ○） ::::::::::::::| 消えた日かお……。
|U⌒（__人__） ⌒ ::::::U:::|
| |r┬-| U...:::::::::::::::::::/
ヽ ｀⌒´.....::::::::::::::::::::::<
／￣￣ :::::::::::::::::::::::::|
| :::::::::::::::::::::::|
＼＿＿＿ ::::::
／￣￣＼
／ _ノ ＼
| （ ●）（●）
| （__人__） 国内最大の炭田である石狩炭田でも、
| ｀ ⌒´ﾉ 1970年代に入って閉山が続いた。
| }
ヽ } 夕張の炭鉱群は1970年代にほぼ消滅、
ヽ､.,＿＿ __ノ 現在は小規模な露天掘りを残すのみとなっている。
_, ､ -― ''"::l:::::::＼ｰ-..,ノ,､.ﾞ,i ､
/;;;;;;::ﾞ:':､::::::::::::|＿:::;､>､_ l|||||ﾞ!:ﾞ､-､_
丿;;;;;;;;;;;:::::i::::::::::::::／:::::::＼ﾞ'' ﾞ||i l＼>::::ﾞ'ｰ､
. i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|::::::::::::::＼::::::::::＼ .||||i|::::ヽ::::::|:::!
/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;!:::::::::::::::::::＼:::::::::ヽ|||||:::::/::::::::i:::|
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;:::::::::::::::::::::::＼:::::ﾞ､|||:::/::::::::::|:::
＿＿＿_
／ ＼
／ ヽ､_ _ノ ＼
／ .（●） （●）∪ ＼ 石炭を失った街は
| （__人__） .| どうなってしまうんだお……。
..＼ u. . ｀ ⌒´ ／
,.. --- ..
,..-.:.￣.:..:..:.. : : : : ｀丶、
／:..:..:. ..: : : : : : : : : : : : :＼
/:ﾍ=､､:.＿: : : : ＿＿:ヽ:_: -^,.ﾄ､
ノ:..:..:./:.. ￣: :７´:―― : :|‐: :´､: ヽヽ
ｰ-/:..:.i:../:. : : ,/:..:.:ｲ:.ﾊ:.. : j:.. :}:.､ヽ:. ﾄヽ
!:..:..:|:.{/:..ィ_jz≦ﾉ ' }:.／_}_ｲ:. } |:.｜|| 一方、三池のある主婦は
Vl:.:.|:. Vl´｢＿ ､｀ ﾉ′ ＿ﾉ:ｿ:ｲ: ﾘ ﾉ 1963年8月の時点で
. }:ハ: : l f7｢::｀ﾊ /:::7}7ｲ:/}/
ﾉﾍｰl､: :!VZﾂ ﾋ:ﾉ/:.// 「将来の発展を政府より保障された三池炭鉱は
｀ｨﾍ:ﾄ､ _ _ ノ:ｲ/ （中略）それが今にもツブれるとは
rく､＼｀ ヽ二コ:千:|K、′ 想像もできませんし、逆に毎年数十億円のもうけを
|:..:ヽヽ＼: :Yﾆ|: :!:/j!:.l 累積していることを聞いています」
ﾄ:..:..:.＼ヽ＼!r|┴＝ミ!r ァ７
｜!::.:..:.ヽ＼ヽ|! /７ / （「三池の主婦の手記」より）
j::.l::..:..:.⌒ｰｧ⌒} / / /^}
|::.:.＼::..::.::.::>ｰ'―-L∠_¨´ と記している。
l::.::.:..:.￣￣ト ､, --､―弋i
ヽ::.:..:..:.::..∧/ ヽ i _ .. -―
｀｀ｰニ´／ー-､ | _|
_. -― ￣ ト―.:｢:.:l
ヽ:..__:L_|
ヽ.__)ﾉ
／ / ｀ﾄ 、', ヽ
＼ / / -ト y i ｌ＼
l ﾊ l / ● l }-、 ! ＼ この楽観論とも言うべき見解は、
l/i yi ● , ⊂⊃ l ,!/. ＼ 閉山直前まで三池には存在したにょろ。
― ﾚvl⊃ r´｀´ヽ l }´/ ヽ ＼
i 、 ヽ、_,ﾉ j ト ~、 ヽ
. ｒ- ,_ 」 ヽ , _＿__,. イll lヽ＝_____
. l、 ~'''TTﾄ、 ﾊ,ヽ l===l l l //- .,
ヽ、 .l l l ', ', ＼ヽ l￣l l l //
｀ｰ.l_l_l__', ',__ ＼yV/ﾚ 〈ー'ヽ
,,r=''´::::::::::::::::::;;:''':::ヾヽ;;/ヽ;::::i,:::::::::::ヽ､
／''7/::::::/:::::::,ｨ'´ ヽ::l､::::::::::::::｀､
/i::::,,ｲ:::::::ｲ｀~'''ヽ､ l::| .i;::::l::::ヾﾞヽ､
,, -‐‐ ｨ''¨''ｰ- -.､_ /:l::/ /l::::/:| `､ ,;i}-ｷ::::l::::::l
,, ‐ ''::::;::ｨ'´ Y ヽ. /::|/:/:::ﾚ'::::|.,,ｨr'=〒ｪ､ '´,,_ l::::l|::::::|
r'f.l::::::::::〈 ､_,,≦､/ i l ヽ /::::::::l::::|:::::::|ヾ P:::::| ｀ "P''')ゞ |:::il|::::l
.{::l l::::::::::::ヽ､. __∠,,,ノ j__,,::<ﾞﾑ;;;:::::l::::l::::::::| loァﾘ_ b;;:/, /ﾚ|::|∧
ゝヾ､:::::::::::::.ヽ,,,,r''ヽ(,,ｨ='ﾞﾃ‐--ﾞ ヽ!::::|::::::::|i ￣.ｒ- ､ _'_ ￣ /:::::|:::':::::ヽ
./ ヽ;;ヾ.､;;;::::::::::::::::::ｨ/-､/ :: ｀ヽl:::::::::ﾄ､ l ヽﾂ ,/|::::::::l::::::::::::ヽ
/ ,､_ヽ､,,-三三彡ﾞ ￣｀ .::::... |::::::::::l:ｨ＼. ヽ､___／ ／;;ｨl:::::::::|::::::::::::::ヽ, ,-､_.. r-- ｧ
／ ヽ､_ / Z＿＿＿ |￣￣￣￣￣￣￣￣￣|､::::::ﾞ>､|￣￣￣￣￣￣ヾ:::::::::::::::::∨ '‐┘ └─‐‐┐
＼ >｀ﾌ 〉 .:| ┌─────┐ |!.` /,f'ヾ￣ﾌ '''マ ,／.:ト､:::::::::::/ |
丶' / ｨ===-ｧ /~'' ｰ| | |￣￣￣￣ .||;| ﾄ, //ヾ::::ヾ`=､ ´>::::::::i ＼:::_`_､ /二ｺ i二二二,,,,
, ､_ ヽ,,/ | .|/ / | | | |￣ | |.i| .|:ヾ.ﾚ'|￣￣￣ ￣￣￣＼. }|＿＿＿＿＿＿＿＿＿_|
/ > / ヽ ｰ' .| |_| └‐┘ | |! |:::ヽ'└──‐┐ .┌‐ｧ .／V:::::::::ｒ─┴────‐┐
/ / ／ x. ＼. | |::!＿_r─.i＿,,| .! |::::::ヽ. ヽi| | く .,ｲi;:::::.＼ :::| ┌┬──┐ |
/ ./,, '" ./ ヽ ｀ヽ､. | └────‐‐┘ ..|::::::::ヽ. ..ﾉ| | ｀Y''i.| ﾄ;::::::...ヽ| └‐┴‐─┘ |
`'' ､/ ＼_ ／ ..ヽ､_／ |＿_r─────‐i＿_,,|:::::::::::ヽ, r',i￣ ﾉ .!.l ﾉ ヽ .::::i;:|＿_,r‐r─r─.i＿_,|
/::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:::::::::;r,,ニ彡'´.￣i､ ..:::::l,ﾉ_,=ヾi:::::::li､::::l:::| |:::::i
/::::::::::::;:;:;:;:;:;:;:;::;:;:;:;:;:;:;:l;::::::(/.::::::::::＼ | `'':::::::r'ﾞ:;:;:;:;:;:;:;l:::::::l l::::l｀! l::::::l
/::::::::::::;:;:;:;:;:;:/.:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l;:::::::::::::::::::::::::＼ ! /,:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l::::::l. l:::| ヽ,|;;_::|
/::::::::::::::;:;:;:;:;/.:::;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:ﾄ;::::::::::i､:::::::､;;:.＼ ../.;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l::::::ト,l:| ヽ∧{
/::::::::::::::::;:;:／.:::;r‐‐‐-- ､;:;:;|iｌヽ;:::.ヾ｀''､::ヽ､ﾞヾX:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|::::l:;::|lヽ､ /::/ﾄ､
/:::::::::::::::;／.:::::::;:;ヽ, ,,rﾍ|l ヽ;:.＼ ＼ﾞ''-（;:;ﾞ''ｰ-:;:;:;:;:;:;:;:;:|:::|:;:;|!ｲ,,Xﾞ:://:::;〉
/::::::::::::::／.::::::::;:;:;:;:;/_,,,=''´~ {,,f´｀ヽ､ ＼::.＼ >､丈;;;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|::lﾞ:;:;:＼ﾆ''-'':::,,へ
/::::::::::::／::::::::::::;:;;r''￣ ./｀＞'´ ＼. ヽ;::ヾ､ ｀个-､:;:;:;:;:;:;:;jﾉ.;:;:;:;:;:;:`i-'''iﾞふ .,〉
/:::::::::／.::::::::::::;;／ ,r-､_ /／ i ヽ;;ﾉ＼ヽ |ヽ､{;;;;;;_:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:|. ｀ｰ''ﾞ
/::::::／.::::::::::::／ / ,／ ..::l. ＼. l. ＼ ｀i;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:l
━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨━┓¨
━┛ .━┛ .━┛ .━┛. ━┛ .━┛. ━┛. ━┛ . 次回のテーマは
「 炭 塵 爆 発 」 第 1 話
-‐ '´￣￣｀ヽ､
／ ／" ｀ヽ ヽ ＼
//, '/ ヽﾊ ､ ヽ 「 爆 発 」
〃 {_{三三三三 ﾘ| ｌ │ i|
ﾚ!小ｌ○三三 ○ 从 |、i|
|ﾍ⊃ﾆ､_,､_,⊂⊃j |、i にょろ！
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
111 名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします 2009/03/20(金) 20:44:11.50 ID:VzEv2tso
乙でした
「貧乏人同士の喧嘩を、金持ちはニヤニヤ見ている」
という感じになってしまったのか・・・
112 名前：以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします[] 投稿日：2009/03/20(金) 22:45:46.01 ID:HJmSZkY0
向坂の存在は労使双方にとってプラスにはならなかったと思う。
前 次